今回のコンセプトデザインは私が好む考え方や間取り、家の活用方法を入れ込みました。
まず外観はすっきりと内観は生活しやすさ、「見せる」と「見せない」にこだわりました。
あくまでも住む人のこだわりや生活感を重視して注文住宅を建てる事が前提ですが、悩む所はたくさんありますし、いくらぐらい費用がプラスになるのかもよくわからないのが現実なので、私の考え方に基づいて2,400万円ぐらいの予算を設定してコンセプトを入れ込んでいます。
色々とコンセプトを盛り込んでいるので総予算2,800万円から3,800万円ぐらいです。
※どうしても金額に幅があるのは申し訳ないです。例えばセミアイランドのキッチンでも100万円から500万ぐらい、ブランドや内容によっては400万円も変動してしまうので幅があると解釈して下さい。
1. 外観についてシンプルな事を大切にしています。
まずシンプルな事を大切にしています。後から足すこともできますし、変わったことを色々すると施工費用が高くついてしまうデメリットもあります。
多分、私がごちゃごちゃしたのが好きではない…というだけかもしれません。
今回の外観は正方形をイメージして中庭を配置したので上から見ると「口」という漢字に似ています。
これは外の世界から切り離して自分の世界に入れることを意識しています。
東西南の3方向に窓は最小限しかありません。残りの1方向(北側)には室外機、エコキュートなど、外観を損ねるものは全て裏側に配置できるようにしました。
屋根の形状を内向きにし、雨水が流れるトヨを中庭側に配置しているので外側からは見えません。
また基礎の部分にはタイルを貼って足元を綺麗にしました。
壁はサイディング※より少し費用が高いですがジョリパッドという塗り壁で白系にしました。ここは好みと費用の問題ですね。茶系のタイルが好きな方もいれば安価なボードにして予算を抑えたい!など様々ですので建築費用の中でも大きく変化する部分です。
また玄関、車庫、勝手口は壁から凹んだ形を取りました。なぜかというと前に出すとひさしも必要ですし、雨水対策も必要になるからです。(なのでこの住宅に凸の部分はありません。)
※セメント質と繊維質を主な原料とした外壁素材の一種
2. 中庭についてなぜ中庭が好きなのか?
なぜ中庭が好きなのか?単純に誰かに見られないから!
裸で日光浴をしてもいいですし、子供が遊んでいても道路に出てしまうなどの危険が少ないです。
何より中庭に面した窓は、よそからは見えない→隠す必要が無いのでカーテンが要らない→つまり室内と庭に一体感が生まれる事です。
【予算】タイルポーチ、芝生、植木、観葉植物など予算100万円ぐらい。
3. 内観について3つのテーマがあります。
ウォークインじゃないです。スルーです。通り抜けができるクローゼットが好きです。
これは生活感が一致している方は賛同頂けるのではないかと思います。
服は畳んで収納するより飾りたいです。
脱いだらすぐに洗濯機に、もしくは洗濯機の近くに置きたいです。
お風呂に入る・着替える・洗濯する・服をしまう・寝起きする。これらの行為が一連であるのが好きです。
【予算】ウォークスルー用の部屋や飾り収納など予算200万円ぐらい。
車が好き!そうでもない方はスルーして下さい。
書斎から車が見える。愛車があるなら眺めたい!乗ってると眺められないから!
ちょっと横幅を広くしてあるので、自転車やバイクなどが置けます。
なんと言っても出掛ける時に外に出なくていい!雨でも雪でも関係ないです!
工夫すれば、ちょっとした倉庫の役割もできますし、書斎が持てない場合には椅子などを置いて1人になれる空間にもなります。冬は寒いですが…
【予算】外壁と同じ壁にして、電動ガレージ扉をつけて、玄関とのつなぎ扉などちょっと広めなので予算300万円ぐらい。
玄関とキッチンには綺麗な状態と汚い状態が必ず存在します。
ちょっと人が来ても大丈夫な感じに片付いている日もあれば、片付けが面倒な日もあります。
汚れた靴は玄関に置きたくないです。だからと言っていつも綺麗にしておける時間もないことが多いです。
缶詰や保存のきくものはしまっておきたいけど、サッと取り出せる場所がいいです。
生ゴミはすぐに外に出せるようにしたいです。
綺麗なお皿などは見ても楽しめるように収納したいです。
スーパーで買い物をして来たら、すぐに楽にしまいたいです。
生活には綺麗と汚れはつきものなので「見せる」と「見せない」は重要だと考えます。
【予算】玄関横収納部屋、キッチン横収納、キッチン裏の小部屋で予算200万円ぐらい。
もちろん、このコンセプトを元にお客様のための住宅へと変化させる事もできます。
是非、家づくりの参考にして下さい。